保育士からの
メッセージ
保育士レポート 5歳児担任
認定こども園 みなとまちこども園
勤続 10年
保育園に行くのが大好きで、 「行きたくない」と言って泣いたことが一度もない子どもでした。保育園・小学校の文集の将来の夢は「保育園の先生」。高校進学時にほかの進路と悩んだこともありましたが、初志貫徹して保育の道を選択し、夢を実現。現在は18名の5歳児の担任として、子どもたちのエネルギーに負けないよう何事にも全力投球でのぞみ、喜怒哀楽のメリハリがある保育を実践中。
- どんなお仕事?
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「大変そう」「しんどそう」と言われることが多いですが、子どもたちに笑顔と元気をもらえて、とにかく楽しい仕事です! 保育士仲間や職員の集まりでは「遠足のとき、お弁当を食べ終わった子に『ほかの子が食べている中を走り回ったら何がたつ?』って聞いたら、『分かった、腹が立つんじゃろ!』って元気いっぱいに言われたんよ」と、子どもたちの楽しい話題になることが多いです。もちろん大変なこともありますが、それを上書きしてくれる面白いことばかり起こるので、いつも笑っています。
- 印象に残っているエピソードは?
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初めて5歳児を担任したとき、卒園前に子どもたちが「先生は何小学校に行くん?」と聞いてきました。自分たちと一緒に就学すると本気で思っていたようです。「先生はもう小学校には通ったけえ、行かんのんよ」と伝えると、とても残念がっていました。グループ園からこの園に異動になり、子どもも保護者も同僚も初めての人ばかりの中で手探り状態だったので、子どもたちと関係が築けていたことが分かり肩の力が抜けたことを覚えています。
- 保育士を続けられている理由は?
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年に一度、子どもにもらった手紙や絵を見返すときがあります。それは、子どもとの関係がうまくいかなかったり、余裕がなくて目指す保育ができなかったりして、自分に嫌気がさしているときです。「こんなにイライラしていたら子どもたちがかわいそう。私は先生に向いていないのかもしれない」と保育士を辞めようと思うのですが、不思議とそういうとき後ろからぎゅっと抱きついてくれたり、頭を優しくなでてくれたり、普段は自分から行動を起こさない子が話しかけてくれたりします。こういう積み重ねで10年間続けられているのだと思います。
掲載日:2022年10月01日