広島県保育総合支援サイト ほいくひろしま

保育施設での
取り組み

保育業界で長く活躍できるよう専門資格の取得を支援

社会福祉法人昌和福祉会 認定こども園みゆき

園長 難波 聖禄 先生

直接雇用を重視し、ライフステージに合わせて働き方を選べるよう職員のマルチタスク化(いろんなことができること)を進めている。これまで30名以上の専門資格の取得を支援し、長く活躍できる人材の育成に注力。現在、3園の認定こども園と子育て支援施設を運営し、法人全体で約170名の職員が在籍している。

なぜ専門資格の取得を応援していますか?

長い職業人生には、キャリアビジョンが大切。保育や福祉が専門職である以上、資格が重要な意味をもちます。
例えば、保育士資格の取得。保育補助者は有資格者になり職務の幅が広がります。栄養士は発達段階を理解して食育計画をきめ細かく立てられます。看護師は保育現場にあった保健衛生に努めることができます。また、保育士も社会福祉士の資格を取得することにより、子育て支援でより専門的な相談や援助が期待できます。
目標があることで、専門性が広がり、職務での自信につながります。

職員の反応は?

保育士試験の合格率は全国平均20%程度ですが、職員はほぼ全員が合格します。実務を経験しながらの学習で身をもって理解し、「保育士になりたい!」という気持ちでやり遂げられるようです。
合格までの平均期間は1~2年。受験回数は2~3回ですが、1回で合格する者も多数います(私も受験しましたが2回かかりました)。仕事や子育てをしながらの学習は大変ですが、短期集中がよい結果を生むのかもしれません。また、受験前に有給休暇や実技試験対策もあり、資格取得後に手当がつくことも励みに感じるようです。

エピソードを教えてください。

7回受験し、7年かけて合格した職員がいます。なぜかいつも同じ科目を落として涙を飲んでいましたが、今では誰よりもその科目に詳しく、何度受験しても受かる自信があるそうです。50歳を超えて保育士資格を取得した職員、栄養士として入職した後に保育士になった職員もいます。
また、前職が小学校の教員、工場で働いていた方、プログラマーなど様々な職種を経験した方がいて、保育以外のキャリアが現場で生かされています。

これからどのような園にしていきたいですか?

2019年より福山市が保育補助者を雇用できる制度を設けたこともあり(※)、現在も法人で10名の職員が資格取得に向けて努力しています。今後も意欲ある方を受け入れていきたいです。その上で、
★キャリアを積んだ職員が、長く活躍できる園
★過ごした時間が人生の一部だと感じられる園
★若者に「将来の夢は保育士!」と思われる園  にしたいです。

※保育補助者雇上強化事業:私立保育施設が保育補助者の雇用に要する費用の一部を助成する福山市独自の制度

メッセージ

【保育業界を離れている方へ】
社会が変化しても、保育の基本はそんなに変わっていません。この数年で家庭と仕事の両立ができる環境も随分整いましたよ!

【保育の世界をめざす方へ】
子どもが好きなら、みなさんの経験を生かして活躍できる場があります。少しの勉強や修練などが必要ですが、意欲があれば何歳からでもチャレンジできますよ!

掲載日:2022年10月01日

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