保育施設での
取り組み
園長レポート
認定こども園つばめ
園長 久保田 貴八郎 先生
幼稚園として創立し、現在は認定こども園となった「つばめ」の園長。職員や保護者の相談に真摯に向き合い、常に園児の保育環境が適切かを考える園のお父さん的な存在。
- 認定こども園にしてよかったことは?
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幼稚園のときにある保護者が「長時間働きたいから保育園に転園させたいけど、今いる幼稚園のお友達や先生と別れなければいけないので子どもがかわいそうで・・・」と悩んでいました。幼稚園と保育園の垣根がない認定こども園にしたことで、子どもの環境を保護者の都合で変える必要がなくなりました。また、一人の子どもの成長を6年間見守り続けることができるのは、職員にとっても大きな喜びです。
- 認定こども園は業務が多い?
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「幼稚園・保育園の両方を行うから労働時間が長いのでは?」「子どもが多いと一人ひとりを把握できないのでは?」「職員が多いと情報共有ができないのでは?」と、認定こども園で働くことに不安をもつ人がいるかもしれません。しかし、規模が大きいと職員数も多く、余裕ある職員配置を行うことができ、職員に気持ちに余裕が生まれます。また休みなども比較的希望が通りやすいこともあり、産休・育休の取得希望者が増えたんですよ。
- 保育に対する思いは?
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私の保育理念は「先生の幸せ=子どものすべての幸せ」です。先生の心の状態が子どもに大きく影響するため、先生が安心して働くことができないと子どもも不安定になってしまいます。そのため、年に1、2回は職員の相談を受ける日を設け、仕事・プライベート・職員の子育てなどあらゆる悩みを早期に解決するようにしています。
- 職員に対して心がけていることは?
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園の事業計画や予算など経営状態を職員と共有して、自分たちが勤めている法人について理解し、安心して仕事に専念できるようにしています。職員のお父さんとして、園の運営とともに、職員の生活の運営もサポートしています。そのために、職員が悩みを包み隠さず話し、相談してくれる雰囲気と環境づくりに努めています。職員が希望すれば、職員の家族を交えて食事をしながら相談に乗ることだってあるんですよ。
- 今後、力を入れていきたいことは?
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卒園した子どもの保護者が、小学校の悩みを相談にくることがあります。私たちは小学校の環境を詳細には把握できず、逆に小学校の先生は入学前の様子が分からない状況です。小学校とのつながりが深ければ、子どももつまずくことなく能力をスムーズに発揮できるため、保幼小の連携をさらに進めていきたいと思っています。
掲載日:2022年10月01日